emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

「だんなデスノート」って⁉

 

 

妻がひた隠す「だんなデスノートの衝撃 に衝撃。

年を取ると、涙もろくなるとよく聞きますが、ショックにも弱くなります。

 

 最近は、ショッキングな事件や出来事は、なるべくスルーしていますが、

「だんなデスノートには驚きました。

 もう、あの世が近い私は、こんな事実など知らずに「天国」の門を叩きたいものだと思いました。・・・・・まあ、「地獄」かもしれませんが。・・・

 

男の孤独死 (長尾和宏 著)から、パート2 です。

 

「だんなデスノートなんて嘘だろう?

大げさに言っているだけだろう?と思っていると、

いや、いや、現実にあるそうです。

・・・・・

 

デスノート」とは、漫画『DEATH NOTE

に登場する、そのノートに名前を書かれた人間が死ぬ、というノートのこと。

 「だんなデスノートは、その旦那版です。

このサイトには、一日70〜80万のアクセスがあるとか。

 70〜80万人の、夫に死んでほしいと願っている妻たちが、日ごろの恨み辛みを書き綴ったり、他人の書き込みを読んで、

『私だけじゃないんだ!』と安心するためのサイトです。

 我々男性にとってこれほど物騒な話があるでしょうか。

 

 *『夫に死んでほしい妻たち』小林美希 著・朝日新書)も

   出ています。

  「わかる!」「私もそうだ」と、女性たちの声が多く寄せられたそうです。

 

 <わたしの人生最大の喜びはアイツの無様な屍を前に大笑いしながら家族とハイタッチをすることです>

 <いつになったら死んでくれますか?>

 <どうしたら死ぬの? 毎日毎日祈っているのに>

 <地味に死んで>

・・・・・ぞっとするような言葉が並んでいます。

 「やっと旦那が死んでくれました」

 という書き込みには、

 「うらやましい」というコメントが殺到していました。

 夫の死を待っている妻が、こんなにも多いのかと愕然とします。

 

  いつの日からか、愛なんてすっかり冷めて、妻にとって夫は ❝ただ給料を持ち帰るオッサン❞ になってしまったのでしょう。

「だったら、すぐに離婚をすればいいのに」と思いますが、

 そんな妻が夫と別れない理由は、やっぱりお金でしょうか。

 受取人が自分になっている多額の生命保険に入っていて、合法的にお金が入る日を待ちわび、夫の死をただひたすら祈っているのかもしれません。

 

 いえ、ただ待ちわびて祈っているだけではないかもしれません。

 ほとんどの家庭で、食事を作っているのは妻のほうです。

 夫の栄養管理は、妻の手中にあります。

 台所を牛耳っている妻は、夫を殺そうと思えばなんでもできるのです。

 

 夫の分だけ、少しずつ少しずつ塩分、糖分、油分を濃くしている人もいるそうです。

 

 もしかしたら……と思ったら、次のことに心あたりがないか、確認しましょう。

 

 * 家族とは違うメニューを出されることがときどきある。

 * 帰宅すると、私、もう食べちゃったからと、自分の分だけ食事が置いてある。

 * 朝食のパンに、たっぷりとバター(マーガリンだとなお悪い)を塗ってくれる。

 * 野菜料理が少なくなった。もしくはサラダにマヨネーズがたっぷりかかっている。

 * 肉料理の日は、やたらと脂身が多い気がする。

 * 煮物が甘くなった気がする。

 * 糖質制限ダイエットをすると言ったら、怒りだした。

 * 外の定食屋で味わう味噌汁が、最近薄味に感じる。

 * 昔よりも、酒をすすめてくるようになった。

 * 食べる量は変わっていないのに、ここ数年、急に太った。

 * 妻が健康診断の結果をやたら気にしてくる。

 

 ヒ素などの毒物を食事に混入させて殺害すれば犯罪です。

 でも、日々の食事にたっぷりの塩分、糖分、油分をいれて、相手が高血圧や糖尿病、あるいは脳卒中心筋梗塞などになったとしても、もちろん罪には問われないでしょう。

 

 妻が夫を穏やかに殺すのは、案外、簡単なことなのかもしれません。

 

 独身も地獄、結婚も地獄、という中高年男性が増えています。

 

 ……塩分、糖分、油分たっぷりの食事を知らず知らずのうちに食べさせられているような夫が、

 もしも、本当に脳卒中心筋梗塞で倒れ、後遺症が残って介護が必要になったとしたら、

 妻はどうするのでしょうか?

 

 あなたはちゃんと、

 妻に介護してもらえる自信がありますか?

 

 「先生があと半年くらいかなと言うたから、それなら介護してやってもええかなと思ったのに、うちの夫、もう1年も生きとるやん。話がちゃうで。どうしてくれるの!」

と責められることさえあるのです。

 

  ここは尼崎。

  冗談でストレス発散。そこにはいろいろな意味合いがあるし、そう言いながらも深い深い愛情を感じることもあります。

 

「介護疲れ」「介護地獄」という言葉に象徴されるように、一人で抱え込んで、苦しんでいる人もいます。

 その中で、

「まだまだ生きてほしい」と願いつつも、

「もう死んでほしい」と、

心が揺らぐのは仕方のないことでしょう。

 

ただ「介護が苦しいから」というわけではなく、むしろ、それまでの積り積もった不満から「早く死んでほしい」という言葉が出ているように感じられる人もいるのです。

 

「この人、ほんまに殺さへんかな?」という心配がふと過ることもあり

「なあ、そろそろお父ちゃん、入院させたほうがええんちゃうか」と言い出すことも稀にあります。

 

 夫婦関係によっては、在宅介護はやめたほうがいいケースはいくらでもあるのです。

 

 夫婦の形がそれぞれであれば、介護の形もそれぞれでいいと思っています。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 「介護」は、綺麗ごとでは済まされない行為です。

 在宅医でもある長尾先生の言葉は、貴重です。

 「苦しんでいる人」に寄り添っておられる人の言葉はあったかいです。

 

 一回では、心残りがあり、パート2としました。

 でも、紹介しきれません、いずれ、また…。

 

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男の孤独死

 

 

痛い在宅医