男は出世しろ!
家族を養え!
育児をしろ!
介護も頼む!
・・・ そこまでやるの、
と、「心ある女たち」は心配してました。
「男が心配」は、タイムリーな本でした。
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仕事に、育児に、家事、さらに介護まで、男は大変。
女だけに押し付けられるのは、おかしい! その通りです。
でも、「平等に」は、難しい。
性別の違う人間が歩んだ歴史を一朝一夕に崩すのは難しいのでは?
「イクメン」という言葉があちこちで見られました。
お婿さんの条件は家事ができる人(手伝う人)と言われました。
男子は、どんな思いで聞いたのでしょうか?
私が観ている限りでは、男子は果敢に挑んでいるようでした。
でも、無理はなかったのでしょうか?
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「男が心配」は、男子の本音を聞き出しています。
ジェンダー問題はさておいて(勉強不足なので)、男性の置かれている位置の資料として読んでみました。
「女ごときに心配されるなんて!」と憤慨されるかもしれませんが……。
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イクメン神話
男の育児をめぐる理想と現実のギャップ
★ 「巧妙パタハラ」で左遷
※ パタハラとは、パタニティ(paternity=父性)、ハラス(harassment=嫌がらせ)で、つまり、男性が育児時短や育休を請求したり取得したりすることで不利益な扱いや、嫌がらせを受ける行為、言動をさす。
★ 育休取得で予期せぬ「左遷」
★ 「イクメンで足をすくわれた」
★ 職場復帰後、慣れない内勤の職務に
ケアメン礼賛
他人を頼れない介護男性の苦悩
※ ケアメンとは、親や妻を介護する男性のこと。
介護者の3人に1人は男性。
介護する男性が100万人をこえた。
独身ケアメンの介護離職
★ 母の無償の愛で独身生活を謳歌
★ 母親への依存を初めて思い知らされる
★ 「『姥捨山』に捨てたと思われたくない」
★ 介護疲れで役に立てない自分が「情けない」
★ 再就職し「心の落ち着きを取り戻せた」
可視化されにくいケアメンの苦境
★ 仕事との両立困難と介護離職
家族介護によって……心身ともに疲弊。
従来通りに職務を遂行できないことに負い目。
★ 職場環境・封土と男性の意識の問題
介護離職後に再就職した男性(=介護離職男性の半数)のうち、正社員に転職できたのは3人に1人(34.5%)
介護休業を利用したことのある人
男性 7.4% 女性 7.6%
男性自身が介護サービス事業者など他人を頼ることができず、自分で担うべきと考えている。
男たちが古い「男らしさ」の固定観念に囚われている。
何故か?
これまで自身が母親や妻に身の回りの世話をしてもらうなど、日常生活において周囲から助けられてきたことを当然のこととして軽んじた結果、自らのケア能力を身に着け、他者の支援を好意的に受け入れようとする意識を阻んできたともいえる。
自ら助けを求められないために、可視化されにくいケアメンの困難
★ 働く介護者の増加を踏まえ、制度改革を
介護離職、遠距離介護、老老介護が招く社会的孤立と貧困
介護の受け皿の整備や介護人材の確保、仕事と介護の両立支援などの支援
介護保険制度そのものを抜本的に見直す
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男性は、モテる、出世する、若返るということに非常に敏感であることを知りました。
それは、男性の魅力でもあります。
急激な高齢化が、何もかもひっくり返しそうな今、何とか無事に乗り切って欲しいと思わずにはいられません。
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