少し前に、職業を分類すると、介護は「底辺」の職業と言われていることを知りました。
そして今、「底辺の職業ランキング」なるものがネットに挙がり、炎上したそうです。
昔は、「看護婦」さんの仕事を、「汚い」仕事と言う人がいました。
今は、「介護士」も入ったようです。
最も「嫌がる」仕事をさせながら、「軽蔑」するんですね。
(これは、「差別」の根源にあるものではありますが……。)
あんたの頭こそ「底辺ランキング」に入るよ!
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介護を仕事にした100人の理由
「100歳時代の新しい介護哲学」
という本を見つけました。
介護の現場からの声です。
何の仕事でも究極的には同じかもしれませんが、
癒し、癒される関係にとなります。
この仕事によって人を生かし、この仕事によって自分もいかされる。
人が「底辺」と言おうが、「汚い」と言おうが介護に従事している人の心は充たされているのです。
介護の現場で、低賃金、低待遇と言われながらも、日々、試行錯誤し、新しい介護のあり方を生み出そうとしている実践者たちの声です。
いつもながら、私の独断と偏見で、いいなと思った箇所をピックアップします。物足りない方は、本を手に取って下さいね。
⒈ 転職経験も人生経験も生かされる場所です
・ 介護の仕事は、人生には無駄なことは何一つないのだと私に教えてくれました。
・ 人として何ができるかを課題に持たないと、人非人になってしまう仕事です
・ 声かけ一つで、よい方向へ変わる。そんな変化がうれしい仕事です
⒉ 多様な人が出会える奇跡の場です
・ 規則で縛らない、最期までその人らしさを失わない施設をつくりたい
⒊ 働く人も癒されます
・ 人生を支えさせてもらっている、すばらしい仕事やなと思うんです
⒋ 起業チャンスが無限大です
・ 介護タクシーの仕事を通して、みんなに「道」をつくってあげたいと思う
…… あきらめるんじゃなくて、まだ、いろんなところに行けるし、見られるし、たくさん体験できるということを知ってほしい……
・ 「してもらっている」のではなく、主体的におしゃれを楽しんでほしい
・ 共に祈り、生活する場を作りたい。「夢見るおばあ」の夢は、終わらない
・ 援助の結果、介護が必要でなくなるなら、それが一番いいこと
・ 介護は生に対してのアシスト。精神的サポートの役割を、もっと考えるべき
・ 介護の現場で働く人も、夢を実現できる場所でありたい
* 介護保険の枠からはみださないよりも
→ 医療ケアのできるヘルパーを増やす
→ 家事代行にも力を入れる
* 介護カフェを開きたい
⒌ 家族の介護体験や、自分の介護体験がきっかけです
・ この仕事をしているルーツは、母にできなかったことへの贖罪です
・ 代表の私が笑っていれば、笑いが輪のように還元されていくのです
…… 医療機関と連携し、複数の診療科が一か所に集積した「医療モール」を
中心静脈栄養や鼻チューブによる経管栄養などの無理な延命をしなくてすむ「自然な看取り」を
・ それぞれの思いに寄り添い、「ハレの日」をお手伝いする仕事です
…… トラベルヘルパー
・ 最後まで自宅で暮らし続けたい高齢者をサポートしたい
⒍ 地域や社会を介護で変える希望があります
・ 「ビジネス介護」は、性に合わない。地域のために「いいこと、しようぜ」
・ 介護職の人たちの思いを伝え合い、支え合う場をつくり、離職率を減らしたい
・ 介護職は、社会に発言していく勇気が求められている仕事です
⒎ 難しいことが自然にやり遂げられている場所です
・ 定員五人のフツウの家で、ナースと一緒に暮らすっていいんじゃない?
・ 支えているようで実は支えられている仕事。みんながありのままでいられる場所であればいい。
・ 入所したら「おむつ」になっちゃう……。そんな世界を変えるために私は介護職になった。
⒏ 自分の居たい場所を自分でつくる仕事です
・ デイサービスで子どもじみたことをやりたくない。それが僕が起業した一番おおきなこだわりかな
・ 「私たちが望む、老後の暮らし」は、自分たち以外、誰もつくってはくれない
・ 私も元気と心の喜びをもらいながら、九十歳まで現役でいたい
・ 認知症になっても自宅で暮らし続けられる場をつくる。六十歳でそう決めたのです
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100歳時代の新しい「介護哲学」は、作られはじめているようです。
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