emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

ウクライナ人の妻の様子が   Ukurainian

人生相談

ウクライナ人の妻の様子が心配です

     Newsweek 誌 (2022.4.5)

 

SHE'S SO SAD

ウクライナ出身の妻のことが心配です。

彼女は昼は仕事をしていますが、今では家に帰ってくるとネット上の友人や同胞たちとウクライナの情報を共有するために、最新のニュースを翻訳ばかりしています。……

… 妻は休む間もなくニュースをチェックし、翻訳し続けています。(無償で)

ほとんど眠っていませんし、食事もあまり取っていません。……。

妻をどうやって休ませればいいでしょうか。

(ストレス漬けの配偶者)

 

回答(ミシェル・ハーマン、小説家)

 

彼女を休ませるのは無理です。

あなたの心配は分かりますが、彼女に「ニュースから距離を置いて」などと言わないで下さい。

今の彼女は自分に求められていること、自分にやれることは、何でもやる必要があります。

そして彼女は、あなたの支えと理解と共感を必要としています。

怒ったり悲しんだり、恐怖を感じたりしないようにと言ったところで、彼女のためにはなりません。

いま母国の状況が気掛かりなのは仕方がないことです。

あなたが少しでも彼女の「荷物」を背負ってあげたり、ニュースにクギ付けになっている毎日に文句を言わないようにすることが支えになるでしょう。

この非常事態の下で、あなたは彼女のために、嵐の中の穏やかな港になれるよう努めてください。

それがあなたにできることです。

肝心なのは、できる限り優しく、愛情を持って、完全に協力的な姿勢でいること。

たとえあなた自身の負担がふえようとも、そうするべきです。

 

《人生相談からアメリカが見える》

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

私は昔から新聞の「人生相談」を読むのが好きだ。

ちょっと、後ろめたい気持ちを持ちつつ、納得したり、憤慨したりして「楽しんで」きた。

どこか後ろめたいと感じるのは「人生相談」を読む人間は「ヒマな主婦」というイメージを持っているからだろうと思う。

 

アメリカ版の「人生相談」も、日本とは違うニュアンスがあって興味深く読んでいる。

 

時が時だけに、今回の「相談」は、特に目を惹いた。

非常事態にある時、渦中の当事者にどのように接するかという問題に、的確で、力強いアドバイスだと思った。

ミシェル・ハーマン氏が小説家ということもあるのだろうか。

今、国を離れているウクライナの人々は、この相談者の妻と同じような心境だと思う。

 

そばにいるあなたは、

嵐の中の穏やかな港になれるよう。

出来る限り優しく、愛情を持って、完全に協力的でいること。

たとえあなた自身の負担がふえようとも。

 

神のご加護を。

 

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Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2022年4/5号[現地からの報告 ロシア人の本音]