「60すぎたら やめて幸せになれる 100のこと」
(宝島社)
中尾ミエさんが表紙で楽しそうに笑っていて、「60歳」
「やめて幸せ」の文字が目に飛び込んできた。
何てったて、あの「かわいいベイビー」の中尾ミエさんだ。
懐かしいのと、ミエさんも60歳か!といろいろな思いが押し寄せて、いっちょ話を聞いてみるか、と本を手にとった。
だが、これは、ミエさんの「やめて幸せ」本ではなかった。
もちろん、表紙から数ページは、ミエさん「特集」。
ま、年ゆえの早とちりでした、ということで…。
ミエさんは、現在75歳でした。
お話を聞いてみると
🌸 興味あることは広く浅く楽しみますが、執着はしません。
流れに逆らわず、軽やかに。
お年寄りに明日はない!
やりたいことは今すぐ始めなくちゃ。
🌸 60歳の頃に環境をリセットしてみました。
・・・若い人たちにスタッフをお願いするようになりました。
・・・そのころ、仕事以外のことも挑戦してみようと、いろいろな習い事を始めて・・・
「雑穀料理、水彩画、フラワーアレンジメント、俳句。この中で俳句だけは今も続けています」
🌸 ものへのこだわりが少ないんです。
・ 15歳でデビューして瞬く間にスターになった中尾さんは、20代前半で両親に家を建て、20代半ばには隣にご自宅を建て、現在もそこで暮らしているそうです。
50年近く住んでいる家ですが、
「意外とすっきりしているんですよ」
🌸 「遺産はもめごとの原因になるだけなので、残さないようにしたいですね。
私のお葬式もしなくていいわね。
でも、生前葬には興味があります・・・」
🌸 苦手なことをするのをやめる。
人任せでいいんです。
・ 「食事は妹が作ってくれたり、昨夜は近所の方が釣った魚を、さらに別の方がフライにして持ってきてくれました!
人に助けてもらいながら暮らしています(笑)」
やはり、一流の人は、一流の生き方を知っているんだなあと思いました。
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こんなに楽になった「やめる」「捨てる」
100のリスト
プロのアドバイスや、すでに実行している人たちの具体策やアイデアを紹介しています。
付き合い、健康、家族、お金、暮らし、見栄、家事、台所仕事、準備
の項目に分かれています。
【付き合い】
★ まずは冠婚葬祭から失礼する
★ 最後のご挨拶
「年賀状じまい」の作法
【健康】
★ 人間ドックや定期健診で体の粗探しをしてどうする?
★ この年なら毒も味わい。
無農薬や無添加へのこだわりは柔軟に
★ 「やめなきゃよかった」と後で後悔するシニアの喫煙
★ 最後は静かに逝かせてほしい。
延命治療は拒否
【家族】
★ 失うものが多い やってはいけない熟年離婚
【お金】
★ やりくり時代が終わったら家計簿は不要
★ 家族や子供に財産を残さない方法
なかなか刺激的な文言が続きます。
この後も、ハッとするアイデアが出てきます。
未曽有の高齢社会と言われている「今」、ぜひ一読してみてください。
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