emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

そうだ、奈良に行こう!

令和言葉・奈良弁で訳した万葉集 ②

 

「太子の」少年    佐々木良 著 万葉社

 

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     隠れて新婚生活するのは

     も~イヤ!

     両親に ちゃんと

     挨拶しに行こうよ!

 

        巻16 3803番歌

       

       隠(こも)りのみ 恋ふれば苦し

       山の端ゆ 出でくる月の 

          顕(あらは)さばいかに 

     

          補足

          両親に内緒で結婚したふたり。

          妻が夫に

          「親に本当のことを話したい」と

          伝えています。

 

【答 歌】

         巻十六 3803番歌の補足

 

         右は 或いは 男に答歌ありといふ

         いまだ 探り求むることを得ず

 

 

  ※ この歌は削除されたか 

      見つかりませんでした

  

      (404 Not Found)

   

              ・・・・・

 

        結婚を秘密にしたい 

         → 打ち明けたい

        〈なにか不都合な理由が

         あったのでしょうか。〉

 

          ☘ 令和だもんね、こうなるか‼ 

            スマホだよ。

            いいね!♥♥♥

 

 

       

聖徳太子の歌

 

  旅人が お腹をすかせて倒れている

  家にいたなら 恋人と寝てたんやろうに・・・

  悲しいなぁ・・・

 

           巻三 415番歌

      家ならば 妹が手まかむ

      草枕 旅に臥(こ)やせる 

      この旅人(たびと)あわれ  

   

        補足  

        万葉集唯一の聖徳太子の歌

        この出来事は、万葉集と同時代に

        つくられた

        日本書紀に詳しくかかれています。

 

 

    おーい! 子どもたち~

    お湯をわかして~

    amazonで買った どん兵衛

    いっしょに 食べよーよ

 

       巻十六 3824番歌

 

       さし鍋に 湯湧かせ子ども

       いちひつの 桧橋(ひばし)より来む

       狐に浴(あ)むさむ

 

    補足

    「川の橋を渡ってくるキツネに

   、お湯をぶっかけようぜ」という歌

    良い子が真似をしてはいけないので

    「アマゾンで買ったきつねうどん」

    という訳にしました。

 

               ☘ キツネよ、災難だったね。

          令和は、アマゾンの

          きつねうどん。

 

 

 

おばあちゃんになっても

   

   君が100才のおばあちゃんになって

   舌べロ~ン 腰グッ二ャ~

   って なってても 

   今よりもっと好っきゃで

 

       巻四 764番歌

 

      百年(ももとせ)に 老舌出でて 

      よよむとも

      我(あ)れはいとはじ 恋は増すとも

 

      大伴家持 

     (おおとものさかのうえのおおいらつめ)

      の夫

       → 紀郎女(きのいらつめ)・安貴王

         (あきのおおかみ)の妻

 

     ☘ お年寄りの表現が面白い。

       本当に愛しているんですね。

       でも、送った相手は人妻です。

 

   

     はじけ消えそうな 私の命

     なんとか生きていられるのは

    ・・・あなたに会いたい

    その思いが 強いからです

 

            巻八 1662番歌

 

        淡雪の 消えぬべきものを 今までに

        流らへぬるは 妹に逢はむとぞ

 

        ☘ 恋人に送った歌かと思ったら、

          姉から妹への歌でした。

      

 

    妻よ 私が馬を買ってしまったら

    あなたは ひとり徒歩になるだろう

    いいよ いいよ 気にするな

    石を踏んで ケガをしてもいい

    二人で歩んでいこう

 

            巻十三 3317番歌

 

        馬買はば 妹徒歩ならむ

        よしゑやし 石は踏むとも 

        我はふたり行かむ

 

     補足

     「これからも共に歩んでいこう」と

     妻にあてた歌

      今の時代なら

     「なに偉そうにいうてんねん、

      妻を馬に乗せて

     夫が歩け!」と

     炎上しそうです。

 

      ☘ 確かに!

 

     

     家やったらご飯は

     お茶碗にもって 食べんにゃけど

     旅先やから しゃーない

     葉っぱにもるか

 

         巻二 142番歌

 

         家なれば 

         ケに盛る飯(いひ)を

         草枕 旅にしあれば

         椎の葉に盛る

 

     補足

     この後、歌の作者は殺されてしまいます。

     19歳という若さでした。

     蘇我入鹿の従弟

     ・蘇我赤兄(そがのあかえ)に

     だまされて処せられたのです。

     旅といっていますが、罪人として

     護送中のことです。

 

        ☘ この歌を詠んだ後

          この若者は殺されとか。

          椎の葉に盛られた粗末な

          最後の食事は

          どんな味だったのでしょうか?

 

         この若者は、

         有間皇子

         36代 孝徳天王の

         息子でありました。

 

 

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 大伴家持大伴坂上郎女は、当時のスーパースターです。

 政治に、恋愛にと、お互い大忙しだったようです。

 

 万葉集を残してくれてありがとう。

 

 日本が、 

 身分の区別なく、歌を拾い上げたことは、世界で称賛されています。

 

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