emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

日本人は何も知らない   world news

世界のニュースを 日本人は何も知らない 3   

                 谷本 真由美 著 ワニブックス

 

30万部も読まれているベストセラー、シリーズ第3弾とある。

 

 面白かった。誰かに言わずにはおられない。

 もう、読んだ方には申し訳ないがお付き合いください。

 

世界の「ずさんな戦略」を日本人は何も知らない。

• 気候変動に関する過去の予想がほとんど外れていた。

 ① アメリカ環境局は1986年に

  「2020年までにフロリダでは海面が2フィート(約60センチ)も上昇する」と予測した。

 → 4〜6インチ(約10〜15センチ)上昇

 ② 2000年 イギリスの気象庁(ハドレーセンター)デヴィッド・パーカー氏

 「イギリスの子どもは近い将来、雪はインターネットの中でしか体験することができなくなる」と『インディペンデント』紙に寄稿している。

 → ところが、イギリスでは2010年と2020年に交通が麻痺するほどの大雪が降った。

 ③ 環境保護団体のグリンピースは2000年、各新聞社に対して

「温暖化により太平洋諸国の島々は経済的に崩壊している。特にツバル(オセアニアに位置する9つの島からなる国)はひどい」と述べた。

 →  ツバルは2020年までに6年連続で過去最高の経済成長を遂げた。

 ④ 「USA Today」は2013年

「北極は2020年までに氷が溶けてなくなる」と報じた。

 →  残っている氷は、355万平方キロメートル。面積は変わらず。

 ⑤ 「The Los Angeles Times」は「2020年までに

モンタナ州北部のグレイシャー国立公園の氷河がすべてなくなる」と報じた。

 → 氷河は減らなかった。

「氷河が消えて公園は終わる」と書かれた標識が撤去された。

 

振り返ってみると

 ⑥ 「石油が枯渇する」議論  『ノストラダムスの大予言』と並んだ人気ネタ

 → プラスチックはあふれ、ガソリンもある。

 

 ➆ 2006年に副大統領だったアル・ゴア

 「キリマンジャロ山の雪の消失」を予言。

 → 大ハズレ 雪はまだ残っている。

 

あの気候変動の大騒ぎは何だったのか

 

その一方で、中国とインドは減らすと宣言しながら、二酸化炭素の排出量は増加中

 

日本は、どうするの?

 

あと、興味を魅かれた個所を挙げてみる。

 

欧州はエコ大国 ーー それは大ウソ  

 

実は“超適当”なゴミ分別

 

イギリスの家に暖炉とバーべキュウセットがある理由

 電気に頼らなくても生活できる体制を整えている。

 公共サービスを当てにできない。

 

欧州の人は機械を信用しない

 ヨーロッパの機械はすぐ壊れる。人件費が高い。修理費も高い。

 

オリンピックの起源は貴族のお遊び  綺麗ごとで始めたイベント

 庶民にとっては、貴族趣味でお金が出回っているのでむかつくことが多い

 

日本のように庶民がオリンピックを楽しむ国は世界的にみると珍しい。

 

「歴史的な背景があるのでヨーロッパではオリンピックが重要視されていない」

 

欧州ののオリンピック選手の名前と階級

 選手の多くが白人のイングランド人で、ほとんどが保守的な名前

 家庭が裕福でないとスポーツはできない

 日本のようにスポーツクラブがあちこちにない

 メダリストの姓が伝統的なイングリッシュ名

 → 家庭はイングランド系の豊かな家庭で両親はイギリス国教会の信者で

   かなり保守的な人々であることがわかる

 

世界一品質が良いと評される日本の文房具

 

日本は意外にも多様性に寛容な国

 

移民がイギリスに新しい食文化をもたらした

 

フランスは「同調圧力」がものすごい

 

フランスでは人の目を気にしすぎて精神的な疲労がすごい

 

欧州では専業主婦でいることは恥ずかしい

 

なぜコスプレがヨーロッパで人気なのか

 

 欧州大陸諸国の同調圧力の強さと見た目に関する縛りの強さ

「こういう階級の人でこういう年齢であればこういった服を着なさい」

 

 コスプレはその王道的な習慣やドレスコードが全く適用されないことから

精神的に解放されることにつながる

 

欧州はDQNだらけで美術館に行く人はごく一部

 

実は超治安が悪い北欧

 

世界の「イギリス王室と政治家」を日本人は何も知らない

 

世界の「風俗とドラッグ」を日本人は何も知らない

・ スワッピングが大好きなイギリス人

・ イギリス人、ロックダウン中にエロサイトを観て楽しく過ごす

・ アメリカと欧州では日本人に偽装したアジア人風俗嬢が大人気

・ 実は売春が大きなフィンランド

  フィンランドでは売春は合法、手配や斡旋は違法

  フィンランドのほぼすべての街に人身売買で連れてこられた男性や女性がおり

風俗産業や家政婦、単純労働者として働かされているとの報告がある

  フィンランドの人身売買は国連やアメリカ政府も認識している

・ フィンランドでも「パパ活」が大人気

・ イギリス警察、刑務所内で大麻の提供を検討

 

世界の「エンタメ事情」を日本人は何も知らない

・ バングラディシュが『ドラえもん』の放送を禁止

・ BLMのデモが起きた町は殺人率が増加

・ アメリカのコミック売上トップ20はすべて日本の漫画

・ 日本の皇室は厳かでミステリアスな存在

・ オリンピックで開会式に登場すべきだったコンテンツ

  日本人の多くは日本の伝統文化が海外でこのように尊敬を集めていることを理解していない

 

世界の「重大なニュース」をしる方法

・ 情報の読み方を日本人は知らない

・ フェイクニュースの見分けかた

・ 信頼できる科学情報の探し方

・ 検索力の身につけ方

 

おわりに

 豊かな情報を得たい人に英語学習を勧めておられる。

 ハードロック、ヘビメタが役に立つそうだ。

 これらを聞くと知能が高くなるという研究結果もあるそうだ。

 

日本の良さと足りなさを教えられた。

イギリスという国の不思議さ

オリンピックの背景を聞いたのは初めてで、納得できるような気がした。でも、これまで誰も言ってこなかったように思うけど、知らないのは私だけ?

階級社会の有り様が私なりにわかった。

 

それにしても、今も昔も、日本人は世界の中に悪意のない善意だけをもって出掛けているようだ。

それに人は驚いたり、感動したりするけど、善意の通じないことがあることを知っておく必要があると思う。

 

単眼でなく複眼で人をみることは失礼ではない。

表面的理解では解決できないことが起こることもある。それに備えをしておくために。

 

 

いや〜面白くて、為になって、楽しい時間を持てた。ありがとうございました。

 

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