「世界のニュースを日本人は何も知らない」
谷本真由美 著(ワニブックス)
移民問題について
日本人の移民不要論
「日本にガイジン労働者を入れると犯罪が増える、生活保護受給者が増える、外国語表記が増える、ゴミ捨て場のルールを守らないからトラブルが増える、ガイジンに日本が乗っ取られて日本じゃなくなる!」という妄想
⒈ 高齢化は移民を必要とします
日本の総人口に対し65歳は、26%(2014)
30%(2025)
国の介護保険の費用
2001年から2010年の間に2倍以上に膨らんでいる
介護サービスを拡充していく必要がある、需要が増えていく
➡ 介護職は低賃金で厳しい仕事
➡ 人手不足
国際移住機関による研究では
移民労働者による介護や医療サービスの提供が避けられない状況
→ つまり、移民による介護や看護を受けるようになる
→ 日本もそうなるか?
日本の現状
人手不足で、サービスの縮小や事業停止を余儀なくされている施設がある
⒉ 出生率が下しているので働き手も減っていきます
働き手が減ると、サービスを提供する人が減る
→ 収入が減る
→ 税金も減る
【最悪の連鎖】
高齢者が増える
→ 稼ぐ人が減る
→ 高齢者を支えるため、もっと税金が必要
⒊ 激変している世界で日本の経済力を維持したいなら、多様な人を受け入れて創造性を高めるために移民を入れるべきです
『年収は「住むところ」で決まるーー雇用とイノベーションの都市経済学』
…… 高度な教育を受けた移民はその国に高い創造性をもたらし仕事を生み出すので、自国の仕事が増える …… と述べている
→ 優秀な人々によりその土地全体が豊かになるため、結果的に給与が底上げされるなどの利点
『クリエイティブ資本論ーー新たな経済階級の台頭』(ダイヤモンド社)
都市計画専門家 リチャード・フロリダ氏
「ゲイとロックバンドのいない町は経済発展競争に負ける」
→ 多様性を受け入れない国や町には未来はない
・・・・・・・・・・
日本における、「移民」問題は、日本独自の問題があるように思えます。
高齢者の介護の問題には、ゆるい「階級社会」日本では受け取り方に違いがあるのではないでしょうか?
「移民」も「高齢者介護」の問題も、解決を急ぐ必要があることは間違いありません。
外国の視点からみたら、問題点がわかり易いこともあるかもしれないと、谷本氏の本を参考にさせていただきました。
🌼 🌼 🌼 🌼 🌼