emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

くんのかい? こんのかい!

               「愛するよりも 愛されたい」(佐々木 良)

                  令和言葉・奈良弁で訳した万葉集

 

久々に衝撃的な歌集が出た!

万葉集の現代語訳だけど。

 

佐々木良という一人出版社・万葉社の社長が出した本

訳が奈良弁の令和調

いいね! 👍

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

くんのかい?

こんのかい!

こんの?

くんの?

いや こんのかい!

 

 

  巻4 527番歌

 

  大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)

 

  来むと言ふも 来ぬ時あるを

  来じといふを 来むとは待たじ

  来じと言ふものを

 

☘ 奈良弁の令和調は、度肝をぬいた。

そして

恋する乙女(?)心をズバリと言い当てた。

始めは男性の歌かと思ったけど。

昔の女は強かった? いや、今も強いけど。

 

 

愛の弓で

君のハートを狙ってるでぇ

くんのかい? こんのかい!

こんのかい? くんのかい!

くんの? こんの?

 

    巻11 2640番歌  (恋する男)

 

   梓弓 引き緩へみ

   来ずは来ず 来ば来そをなぞ 来ずは来ばそを

 

    ☘ どっちか言うて!と言いながら、「来ず」と言うのは許さない!という気迫を感じる、男の一途さ、純情さ。

 

古代の人も 僕みたいに嫁が好きすぎて

しくしく泣いて 寝られへんかったんやろか

 

  巻4 497番歌

 

   いにしえに ありけむ人も 我がごとか

   妹に恋つつ 寐ねかてずけむ

 

   ☘ 人は感極まったら泣くしか表現の方法を知らないことをマイケル・ジャクソンのDVDをみて知った。泣き叫んでいるのは、最高の返礼。

 

恋に涙するのは 今の時代だけちゃうよ

古代の人は 野球部みたいに声出して

泣いてたらしいわ

 

   巻4 498番歌  妻

 

   今のみの わざにはあらず

   いにしえの 人ぞまさりて 音にさへ泣きし

 

    ☘ 野球は蹴鞠部でしょうか?

     なんか余裕がみえる妻の返歌ですが…。

     古代は男も声を出して泣いていた。

 

え? ここどこ?

 

   巻11 2414番歌  (男の人)

 

   恋ふること 慰めかねて 出でて行けば

   山を川をも 知らず来にけり

 

     ☘ えっ、何? 度肝を抜いた訳でした。

       恋する男に乗り移っちゃったんですね。

 

 補足に、

  恋に悩む男。 ひとり家を飛び出して、山や川を越えてきたものの、ここがどこかわからない様子、とあります。

 

 

はるか遠く 雲のむこう

彼女の家に はやくたどり着きたい

はやく走れ! オレの原付

 

  巻14 3441番歌  (彼氏)

  

  ま遠くの 雲居に見ゆる

  妹が家に いつか至らむ 歩め我が駒

 

   ☘ 「オレの原付」が、いい! いろいろと考えを巡らせてしまう。

 

 

ならファミリーで 美女ナンパ

マスクとったら まじバケモン     

 

   巻7 1264番歌(男のひと)

 

   西の市に ただひとり出でて

   目並べず 買ひてし絹の 商こじりかも

 

     ☘ あの時代も、流行病があったでしょうね? 今時はコロナ。

       「まじバケモン」とは、失礼な!

 

 

【男】

妻とろくに話もせずに、家を飛び出してきてしまったぁぁ……

ぼくは今、モヤガかかった道をさまよってる。引き返そうにも、さっきヒザいわしてしもうて、足よろよろや。

もう、どうしたらええかわからへんよう・・・ぴえん

【女】

はぁ? なにいうてんねん! こっちはいろいろ思うことはあるけど「はよ会いたいわ❤ ぽわ~」って想いを馳せてんねん!

せやのに、もどってこーへんから、ため息ばっかついとんねん。

近所のおっさんに「どないしたん?」って絡まれたら、なんて答えたらええか わからへんし、せやからいうて旦那のことを口にして、顔赤らめてもうたら、むっちゃ恥ずいやん。

しゃーないから、行基さんの前で「友達を待ってますよ~」って顔して、あんたの帰りを待っとんねん‼ ぴえんをこえてぱおん

 

   巻13 3276番歌

百足らず 山田の道を 波雲の 愛し妻と 語らはず 別れし来れば 早川の 行も知らず 衣手の 帰りも知らず 馬じもの 立ちてつまずき 為むすべの たづきを知らに もののふの 八十の心を 天地に 思い足らはし 魂合はば 君来ますやと 我が嘆く 八尺の嘆き 玉鉾の 道来る人の 立ち留まり いかにと問はば 答え遣る たづきを知らに さ丹つらふ 君が名言はば 色に出て 人知りぬべみ あしひきの 山より出づる 月待つと 人には言ひて 君待つ我を

 

 前半 夫  後半 妻

 

この歌の続き

 

寝るに寝られず 旦那を待ってる・・・

いつまでたっても 帰ってこーへん・・・

あ~⁈ どっかの女と会ってるな!

# 旦那帰ってこない  # 不倫かも

 

   巻13 3277番歌

 

   寐も寝ずに 我が思ふ君は いづくへに

   今夜誰れとか 待てど来まさぬ

 

 補足     

  前の長歌に、補足した短歌。

  夫が帰ってこない理由を察した様子

 

   ☘ 出た! ぴえん、ぱおん

     やっと「ぴえん」の意味を理解したところやのに、「ぱおん」やて!

     (若者言葉が難しいおばはん)

     一体、いつから使われていたんだろう。調べてみると

     2020年上半期流行語に選ばれていました。

     「ぴえん越えてぱおん」嬉しい時、悲しい時、どちらでも使える感極まって泣きそうな気持・・・だそうです。

 

     ま、なんとなくわかるような気もするかな⁈

     若いって、いいね!

 

 

新しい元号は 令和 です

 

巻5 梅花の歌 32首  序文

・・・初春の令月にして、気淑く(きよく)風和らぐ・・・

 

補足

元号「令和」の2文字は、この箇所から引用されました。

「新春の美しい月で、気はよく風が和らぐ」という意味です。

 

   ☘ 万葉集から引用された、ということは、考える以上に深い意味があると知らされる。

     万葉集の歌の、力強く、素朴で、清々しい心に私たちは連なっていることを感じることができるのはうれしい。

 

 

● 十二単衣は、動きづらく、着脱は楽じゃないと思っていたが、恋する者にはいろいろと合図をする方法があったのに驚いた。

 意外と学校では習わないことが、いろいろ出て来る。

 

読んでね!

   

 

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  巻4 498番歌

 

  今のみの わざにはあらず