近ごろ話題となっている「お盆玉」
知っている人は知っている、らしい。
ざっくり言うと
お年玉のお盆バージョンで
里帰りしてきた孫や親せきの子供たちにあげる「お小遣い」
子供は喜びますよね~。
でも、大人は?
正直なところ、「ふざけるな!」のようです。
しかしながら、じわじわと浸透し、全国的に流行りつつあるらしいです。
そもそも発祥のもとは?
江戸時代
山形県の一部地域では、正月とお盆になると奉公人は商家のご主人から衣類や下駄などをいただいて帰省するという風習がありました。
これが昭和初期になると奉公人だけでなく、子供たちにまでおこづかいをあげる習慣へと変化していきました。
渡されていたおこづかいは50銭くらいと言われています。
これは、だいたい1日分の日給に相当するそうです。
これらのことが、「お盆玉」のもとになったと言われています。
「お盆玉」という言葉が生れたのはいつ?
2010年
株式会社マルアイ という企業が、
夏の風物詩をデザインした『おぼんだま』ポチ袋を製造販売し、商標登録したことで存在するようになりました。
「なぜお盆にまでお小遣いをあげなきゃいけないの?」
「余計な風習を作るな」
世間の強い拒絶反応と、小売店からの好意的とはいえない反応に、
「お盆玉」ポチ袋は全く売れませんでした。
それでも株式会社マルアイは諦めませんでした。
「仮に3年間続けてみて、それでも結果に結びつかなかった時は潔く撤退する」と、いささか諦めのモードではありましたが、株式会社マルアイの社員は耐える期間をもうけました。
そして、耐えに耐え忍んだ3年後の2013年、ついに実を結ぶ転機が訪れます。
「お盆玉袋を措いていませんか?」
商品を取り扱っていた郵便局に、問い合わせが複数寄せられるようになったのです。
このことがキッカケで翌年の2014年、全国の郵便局で「お盆玉」ポチ袋が窓口に並ぶようになり、一気に知名度を上げたというわけです。
☘ なんか、企業の美談とも取れますが・・・・・
否定的な声
「これ以上出費の機会を増やさないで欲しい」
「(甥や姪に)いつもあげるばかりで、お返しも何もない」
「いらん風潮。風化することを切に願う」
「帰省するだけで精一杯。甥や姪にあげるお盆玉など余裕はない」
年金暮らし、独身の社会人、子供がいない夫婦」などからは強い拒否反応を示す声が多く上がっています。
ケチ扱いされる
お盆とは故人やご先祖様の霊を慰め供養する行事で、金銭のやり取りをする日ではありません。
勘違いをしないようにしたいものです。
肯定的な声
「今までと違って、お盆玉袋に入れるだけで恰好がつく」
「お盆玉目当てでもいいから、まごに会いに来てほしい」
お盆玉の相場
お年玉と同じかそれよりも少なめが一般的です。
小学生・・・ 1000円 ~ 3000円
中学生・・・ 3000円 ~ 5000円
高校生。。。 5000円 ~ 10000円
現金の代わりに本や図書カードやおもちゃなどを渡すことも
おじいちゃん、おばあちゃんのあげるお盆玉は、久しぶりに孫に会えたという喜びの象徴です。
☘ この心を無駄にしない取り扱いをして欲しいと思います。
「こころの花束」参照
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㈱マルアイさんも企業として「社運を賭けて」取り組みました。
こうして流行が作られていくことを教えられました。
バレンタインデーのチョコもこうして流行っていったのですね。
多分、恵方巻きも・・・。
さて、「お盆玉」の行方は?
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