老老介護の現実
お葬式場で、よく見る光景がある。
長らく病に臥せっていた人が亡くなった時、式場で大声で泣く人がいる。そして、その側に魂を抜かれたように、ボーッとしている人がいる。
大声を出して泣いている人を見て、亡くなった人を偲んで泣いているんだな、そして、これまでよく尽してきた人なんだなと思う人が多いかもしれない。
しかし、現実は、その反対のことが多い。
誠心誠意介護してきた人は、精魂尽きたという様子で放心している。
自分が介護したことがある人はわかっている。介護してこなかった=金も手も出さなかった人ほど、大きい声を出して泣いていることを。(もちろん、例外もある)
介護に積極的に関わってこなかった人は、泣く余裕があるんですね。
わかるひとにはわかっていることながら、わかろうとしない人もいるようだ。
動画などから、大きい声では言えない「本音」を集めてみました。
★ 今のアラ90って子供の頃戦争で多少苦労したくらいで、兄弟は多く、親は大抵60代で亡くなり、介護の経験はなし。専業主婦、3食昼寝付きが当たり前。金利が高く、物価も教育費も安い、好景気を長く経験し、今だその習慣が抜けない。
20年前に、大嫌いな母親が、押しかけてきて、居座ってます。ずっと独身で40年間働いてきて、やっと人生少し楽しもうと思っても、介護です。
皆さん、親の介護資金はどこから出しているんですか?親の財産ですか?
私の母親は財産がないので私が出すしかないのですが、それをすると、私の老後資金がなくなります。
介護は、精神、体力、財産を破壊し続けます。育ててもらった期間より長いです。なぜそんなに長生きするのでしょうか。
最近私の方が、大病になりました。おそらく私の方が、先に逝きます。それで良いです。やっと解放されるし、あんな破壊し続ける存在になりたくないです。
☘ 涙なくして読めません。
★「介護される側に選択権はない」…(施設入居について)
★ 自宅で子ども等に看させて何とも思わない親は我儘だと思う
一人で生ききれない老人に決定権はない、老いては子に従え
世話をする人間が決めればよい
⭕️ 親の年金、預貯金、子供たちが出せるお金を計算して、それに見合う施設やサービスを利用する。お金が無くなればそれまでと、割り切る。
★ 介護士も自分の親は施設に入れている、そして働いている
★ 今、介護離職したら、自分の子供に介護してもらう時、年金がない、貯金がない状態になる→子供に負担がかかる
介護を嫁や子どもに任せて平気な神経→「家」「結婚」についての自分に都合のよい妄想、特に義実家、義両親
運が悪ければ、自分の両親、夫の両親の介護をして、次は、自分が介護される立場となる。果たして、子供は母の介護をしてくれるだろうか?
介護の大体の解決法は見えている。
しかし、私の心は晴れない。心のバランスが取れない。
それは、
私が小さい時、熱を出してつらい時、親が寝ずに看病してくれたこと、けがをした私を負ぶって病院に連れて行ってくれたこと等をを思い出す。親は無償で育ててくれた。
感謝している。恩は忘れていない。あの時はありがとう。
私は「権利」だから、親を施設に入れようとしているのではない。
お母さん、お父さんに感謝している。でも、家での介護が限界になったから施設に入ってプロの介護士さんと交代するね。・・・という気持ちです。
今はどんな関係性になっているとしても、心のどこかに「感謝」の気持ちを留めておきたいと思う。
それで、私の心のバランスが取れるような気がする。
医療の進化は、「長寿の老人」を作り出した。「百歳になっておめでとう」というのは、第三者がいうのであって、お世話している人は絶対に言わない。
「いつまで生きるんやろう」と、ため息をついている、心の中で。
「食べられなくなったら、延命処置はいらない!」と皆さん声を揃えていわれる。
そのまま、枯れるように死なせてくれ。
延命治療は、本人を苦しめ、介護者の身体と経済を破壊する、
と介護している人は、きっぱりと言われる。
人手とお金に余裕のある人は、一握りの人たちだろう。
そういう方たちは、好きなだけ人もお金も使ったらいいと思う。
止めません。
もうここら辺で、「介護地獄」を止めなくてはいけないでしょう。
・・・・・
自然に、枯れるように亡くなることを希望し、延命措置を望まない。
すると、長い「老後」がなくなり、自分の老後を生きる時間が出来る。
病気は、今後予防することが医療の中心となる。
・・・・・
介護する人は、ここまで見通している。
もう、変革することなくして未来はないことを実感しておられる。
高齢者介護 ガルちゃん他 動画より
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☘ 私の場合 一人で自分のことができなくなったら、施設にいきます。でも、なるだけいい施設をえらんでね。少々のことは我慢するから。
ただ施設に入れるかどうかは定かではありませんが…。
という気持ちで、ひとり暮らししてます。
