
「蝉の鳴き声がうるさい!」と文句を言う年寄りがいるらしい。
除夜の鐘がうるさいと言う人も出てきていると聞く。
学校で運動会があるとあの歓声がうるさいと抗議の電話をする人がいるらしい。
昭和生まれの私からすれば、考えられないことだ。
蝉の声は夏の景色と一体だし、運動会にあの声援は切り離せない。
除夜の鐘は、大晦日から元旦を迎えるための大切な行事だった。
「うるさい!」と言う発想すらなかった。
日本人が変わったのか?
何をやっても文句を言う人はいる、とは言うものの驚いた。
いままでは、控えめだった声がたまたま拾われて「拡散」したのか?
何でも言うのは自由だけど、言った人の「品性」が問われることはご存知でしょうか?
蝉のことでいえば、
「セミよ、6年間も地中にいて地上では2週間の命か。せいぜい鳴いて地上の生を満喫してくれ」と、声をかけたくなる。
運動会についていうなら、
子供の行事に参加すると、「よくぞここまで育ってくれた」と感慨深く、涙が出る。
なんで、声をからして応援せずにいられようか!
除夜の鐘については、いい尽くせない思いが胸をいっぱいにする。
最近は、31日と1日の区別が無くなったように思う。
大晦日に風呂に入って、翌日は元旦。ただ1日、日が過ぎるだけのことだが、空気が変わる。
私が、大晦日から元旦へと日が変わっても空気が変わらないことを感じたのは、コンビニが出来てからではないかと思っている。
走り回ってお節料理を作らなくても済むようになったのだ。店は24時間開いて、食べ物をいつでも買いに行ける。
元旦から店は開いているではないか。
また、女性が働いていることとも関係があると思う。お節料理を作らないでいいとなるとどんなに助かるだろうか。
便利になったけど、何かを失った。
「蝉の鳴き声がうるさい!」と怒っている人達は、
今後、何事も取捨選択する場合は慎重になされるべきであると一石を投じてくれたのかもしれない。
特に歴史的行事については熟慮して決定して欲しい。
私達は親の役目として歴史的遺産を大切にして子々孫々伝えていきたい、と改めて思う。