最期は自然に、枯れるように逝きたい、という願いを叶えるには、
[リビングウイル](LR)…「延命治療を望まないという意思表示」をしておくことが大事です。「命の遺言状」と呼ばれています。
「真に理想的な死」とは、
死に向かっていく経過が10日くあること。
介護がが必要な状態が10日間ぐらいであれば、仕事があるご家族でもお世話をすることが可能でしょうし、知人のお見舞いを受けたり、お別れの言葉を交わしたりすることができます。
ご家族がお葬式の準備をすることもできます。
☘☘☘ 経験された方はおわかりと思いますが、10日の余裕は遺族にとってと ても助かります。
「平穏死」には、明確な闘病期間があります。
末期がんの人の終末期でも、毎日水を500mlくらい飲めれば、数ヵ月ほどは自宅で過ごせるのです。
外出したり、家の中を移動できる、トイレに自分で行ける、
口から飲んだり食べたりすることができます。
何よりも、会話で、意思疎通を図れることが重要です。
「平穏死」や「尊厳死」の概念
尊厳を保ちつつ緩和ケアを行って寝込む期間と苦痛を最小限にすること。
終末期に“苦しまずに死ぬコツ”は、点滴をしないことです。
・脱水状態にすることで
体がむくむことなく楽にうごけるし、話せるし、何かを口から入れることができる
末期がんでも老衰でも同じ
☘☘☘ 多くの人は、少なくとも私は、このようにして死を迎えたいと考えています。
病院医療を選んだら
延命治療のフルコース施されます。
病院医療は、
「たとえ終末期の患者であっても死亡させたら負け」という考えがあるそうです。
過剰な医療を避けるなら、
「リビングウイル 延命治療を望まないという意思表示」を文書で残す。
どのように人生の最期を遂げたいか・・・を本人が決めて記しておく
先進国では、LW(リビングウイル)が法的に担保されていて、医師が勝手にLWの内容に反する治療をすれば罰せられます。
日本では、法的担保がないために家族の意思が尊重されてしまうことが多いそうです。
医師が本人の意思を尊重して延命治療を行わなければ「人殺し」とののしられたり、訴えられたりします。
国の対応
「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)という
患者を中心に家族や医療関係者、ケアマネージャーなどの関係者で行う話し合いを推進しています。
「人生会議」という愛称で呼ばれています。
この「人生会議」で、元気なうちから何度でも繰り返しLWを書いていきます。
1枚の書類を書いて終わりではなく、決めていく過程がとても重要です。
繰り返し話し合っていく中でだんだんと、患者さん、家族の意向が固まってきます。
☘☘☘ 実際、自分のこととして書こうと思ったら、感情は行きつ戻りつして、なかなかまとめられないかもしれません。また、思いがけないことが起こったりするのが人生ですから、何度も繰り返し書いていく過程があるのはホッとします。
日本尊厳死協会(副理事長・長尾和宏医師)では、
リビングウイルの大切さを啓蒙し続けてきました。
国民の3%ほどが「リビングウイル」を書いてくれました。
日記形式でも記入できる『リビングウイルノート』を発行しています。
協会員になると、登録時にリビング・ウイルを書いてその原本を協会で大切に保管します。
☘☘☘
如何に死ぬかを考えることは、人生最後の大仕事だと思います。
私も「ボケ」ないうちに考えることにします。

☘☘☘「ピンピンコロリ」と「平穏死」☘☘☘
「ピンピンコロリ」:健康だと思われていた人が、心筋梗塞やクモ膜下出血、大動脈解離などで急に亡くなったしまう「突然死」のこと。
「平穏死」概念:尊厳を保ちつつ緩和ケアを行って寝込む期間と苦痛を最小限にすること。
・明確な闘病期間がある。 会話で意思疎通が図れることが重要
★ 「平穏死」という言葉は、
『「平穏死」のすすめ』(講談社)の中で使われた造語
著者 特別養護老人ホームの常勤医 石飛幸三先生
☘☘☘「安楽死について」☘☘☘
私は、「安楽死」には賛成できないという立場です。
人の死は、「神様がお決めになる」と思っているからです。
別にキリスト教の信者ではないのですが、そう思っています。
人は死の間際まで「悟り」を開く可能性を持っていると考えているからです。
もしかしたら、寝たきりの人がひとひらの木の葉を見て「悟り」を得るかも知れないと思ったりするからです。
それと気になることは、「安楽死」を認めている国では、「あんな身体になっても生きている、『安楽死』を選ぶべきではないか」という声が出ることがあると聞いたことがあります。
人間は得てしてこういうような考えに傾きがちです。それを心配します。
但し、人間は複雑な生き物です。又人生は多様であることを考えると、「安楽死」を選択肢から外すことはできません。
そういう意味では、消極的賛成という立場になります。
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三和クリニック 前院長の長尾先生と豊國院長の対談の写真より
Renaissance vol17 「多死社会を生き抜く❝平穏死❞の条件」より