emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

カテキンを発見 辻村みちよ catechin

  辻村みちよ は

ニューズウィーク誌の「世界に貢献する 日本人30」(11.23)に選ばれていた。

 

緑茶の成分カテキンを世界で初めて発見

 

 と、見出しに書いてある。

 

 「グーグル・ドゥードゥル」(何かの記念日や有名人の誕生日にちなんだイラストにGOOGLE の文字をひそませる)

の9月17日版に、日本の生化学者が登場した。

 

 それが辻村みちよだ。

 

 1888年 埼玉県生まれ

 16歳で尋常高等小学校の補助教員となる 

 後に東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)に入学

 入学を希望した北海道大学ではまだ女性の入学が許されていなかったため、農芸化学科で無給の助手となった。

 

 理化学研究所に移り、三浦政太郎との共同研究で緑茶にビタミンCが含まれることを発見する。

 

 1929年 世界で初めて、緑茶成分からカテキンの分離・抽出に成功

 翌年にはタンニンの分子構造を解明し、結晶状態で抽出した。

 この2つの成分はポリフェノールの一種で、苦味や渋みをもたらすことで知られる。

 

 ビタミンCを含む緑茶の成分を辻村らが特定したことで、緑茶の北米向け輸出量は大きく増加した。

 辻村は研究を論文にまとめ

 32年に東京大学から博士号を授与される。

 

 日本初の女性農学博士の誕生だ。

 

 戦後はお茶の水女子大学教授となって研究を続けた。

 

 緑茶に心身の健康効果が期待できるのは世界中の多くの人が知るところ。

 

 女性ゆえの逆境でも努力を続け、緑茶の栄養価を科学的に証明した辻村のおかげだ。

 

と、スー・キム さんは書いている。

 

 ダイエットや栄養補給にと、多大な恩恵を受けている私たち、

時には、女性ゆえの苦労をものとせず研究を続けた

【辻村みちよ】

日本初の女性農学博士のことを思い出し、尊敬と感謝を捧げようではないか。

 

 飲もうとしているお茶が、美味しくなるかも知れない。

 

 

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ニューズウィーク誌(11.23)号よりお借りしました。

 

* 白の割烹着が、時代を思わせていいね。👍