牧野先生 あんまりです!
学問的にみて、順当な名前をつけられたと思いますが、「意味」が分かったらとてもそんな名前で呼べません。
もう、はるか昔のことになりましたが、「オオイヌノフグリ」という名前を知った時、「えらい長い名前やな」とは思ったものの、意味を知ってびっくり仰天、そんな意味があったとは!
それからは、この名前で呼ぶことは控えるようになりました。
花自身は、可愛らしい水色の花ですが、名前に「ふぐり」がついている、なんて知ったらびっくりします。
お前さん、何の因果でこんな名前もらったんや、と言いたくなります。
牧野先生は、素晴らしい学者さんと存じておりますが、この名前は、何とかならないもんでしょうか?
同じ様な感想を持つ人もおられるようで、「名前」を変えよう!と呼びかけているかたもいます。
オオイヌノフグリの別の呼び名は、日本では
「星の瞳」「天人唐草」「瑠璃唐草」
などがあります。
「星の瞳」の花言葉は、「信頼」「忠実」「清らか」です。
学者さんは、こんな名前をつけられた花がどんな気持ちになるか考えられなかったんでしょうか?
この可愛いらしい小花のために怒っています。
海外では
フランスでは、「ペルシャの聖人」
イギリスでは、「小鳥の瞳」
と呼ばれているそうです。
学名の Veronicaは、十字架を背負って歩くキリストの汗をぬぐってやった聖女ウエロニカの名にちなみます。persica はペルシャの意味。
「星の瞳」のことを考えて白髪が増える私ではありますが、
最近は、別の心配事が起きています。
日本の在来種である「イヌノフグリ」が、外来種の「オオイヌノフグリ」に影響されて絶滅危惧Ⅲ類に指定されています。
やはり、外国で生きて行こうとするだけあって、外来種は強い、身体も大きいのです。
外来種はセイヨウタンポポが明治時代に日本に持ち込まれたと言われています。
在来種は、日本の歴史と共に生きてきたといってもいい植物です。
美しいものは、美しいと愛でてやりたいと思いますが、「うちの子」を押し退けてまで咲き誇るのは止めてくださいね、と言いたくなります。
☘☘☘ ちょこっとトリビア ☘☘☘
オオバコ科クワガタソウ属の越年草。
路傍や畑の畦道などに見られる雑草。
学名:Veronica persica
「いぬふぐり 星の瞬く 如くなり」 (高浜虚子)
☆ 俳句のいぬのふぐりは、オオイヌノフグリを指します。
★ どんな顔して詠んだらいいのやら…。
「いぬのふぐり」は、漢字で「大犬の陰嚢」と書きます。
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参考資料
ウキペディア
CESSチャンネル(埼玉県環境科学国際センター)
ユーチューブ動画 他