emilyroom’s diary

徒然なるままにブログ

認知症 チェック !

1 認知症チェック

2 認知症とは

3 長谷川氏の言葉   

「ボクはやっと 認知症の ことがわかった」KADOKAWA)から

 

 

 

1 認知症チェック

 

ひょっとしたら認知症かな?と気になったら「

 

自分でできる 認知症の気づきチェックリスト      東京都福祉保健局

 

チェック ① 財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなることがありますか?

 

チェック ② 5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか

 

チェック ③ 周りのひとから「いつも同じ事を聞く」など

       のもの忘れがあると言われますか

 

チェック ④ 今日が何月何日かわからないときがありますか

 

チェック ⑤ 言おうとしている言葉が、すぐに出てこないことがありますか

 

チェック ⑥ 貯金の出し入れや、家賃や公共料金の支払いは一人でできますか

 

チェック ⑦ 一人で買い物に行けますか

 

チェック ⑧ バスや電車、自家用車などを使って一人で外出できますか

 

チェック ⑨ 自分で掃除機やほうきを使って掃除ができますか

 

チェック ⑩ 電話番号を調べて、電話をかけることができますか

 

問題なくできる(1点)

だいたいできる(2点)

あまりできない(3点)

出来ない(4点)

 

となっていますが、

おおよその目安で、医学的診断に代わるものではありません。

認知症の診断には医療機関での受診が必要です

 

身体機能が低下している場合は、点数が高くなる可能性があります

 

以上 「とうきょう認知症ナビ」から

 

今や、認知症は老化現象の一つの現れと考えられつつあります。

過度に恐れることなく、ご自分の老化の目安としてご利用ください。

 

「70歳が老化の別れ道」(和田秀樹著)にもかいてあるように、

ロナルド・レーガンアメリカ大統領は、

在任中にはすでに発症しており、物忘れなどの記憶障害は始まっていたと考えられています。

初期であれば、大統領も務まるのが、アルツハイマー病なのです。

 

 

2 認知症とは

 

認知症の一般的な特徴】

 

認知症とは、「何らかの脳の病的変化によって、認知機能が障害され、

それによって日々の生活に支障があらわれた状態」と定義されている。

 

原因となる脳の病気はさまざまですが、

診断名の割合をみると

アルツハイマー認知症が最も多く

血管性認知症レビー小体型認知症がこれに次ぐ

 

認知症の前駆段階で

軽度認知障害(MCI)と呼ばれる症状の方も多く受診されている

 

認知症の原因疾患を診断して、疾患や障害の性質に合わせた医療を

提供することはとても重要

 

しかし、

医療だけでは認知症と共に暮らすことはできない

 

多くの認知症疾患は進行性であり、認知機能障害や生活障害

そのものを回復させることは難しいから

 

認知症の初期段階で、障害の性質を理解し、

本人や家族の生活ニーズを総合的にアセスメントし、

必要な支援を統合的に利用できるように調整することはとても重要

 

『東京都健康長寿医療センター研究所』より

 

 

3 長谷川和夫氏の言葉

 

先日、「認知症」の権威であられた、長谷川和夫医師が亡くなられた。

ご自身も「認知症」となられた。

そのことを、

 

「ボクはやっと 認知症の ことがわかった」(KADOKAWA

 

という本に書いておられる。

 

自らも 認知症になった 専門医が、

日本人に

伝えたい遺言

 

と帯に書いてある。

 

医師であった患者本人の声は、認知症について真実の姿を

教えてもらうことができるのではと

わたしの独断と偏見で言葉をピックアップした。

 

 

 

★★★★★★

 

日本人に伝えたい遺言

 

ボクの一日は、日めくりのカレンダーで

今日の日付けと曜日を確認することから始まります。

 

最近は、家内にいわれてみると何日分もたまっていたりします。

 

午前中はいいけれども、午後になると頭が疲れて、もやもやしてきます。

 

老いと認知症の両方だから、正直、情けなさやもどかしさを

感じることもたくさんあります。

 

転倒することが増えてきて、最近は行くのが難しくなってきた

近くの喫茶店

 

理容室には、よく通っています。

 

映画が好きです。

 

音楽も好きです。

 

絵も好きです。

 

本も好きです。

 

瀬戸内寂聴池上彰著「95歳まで生きるのは幸せですか?」

   (PHP新書

を読んだ際の読書ノート

 

……超高齢化社会を迎える日本で、長生きすることは本当に

幸せなのか?

僕も88の米寿の祝いをすぎてから、約1年位前だが、

いよいよ89才ー90才となるわけだが、歩くのもおそいし、

歩幅が短くなるし、気をつけないと転倒しかねない。

まだ動けるから、求められると引きうけるが、めまいがしたり、

フラフラしたり。

何かにつかまったり、杖をついたりして何とかーーという状態になった。

これからますますその傾向は頻度がふえたり、程度が強くなったりする。

自分と、それをチェックするもう一人の自分とのたえざる戦い!

これが続くだろう。

半年位か、10か月位前か、何のつまずきもないのにがーっとつんのめって

あっというまにころんでいた。

起きようとしてまたころんだ。

不思議!

脳の指令通りに末梢の手足は言うことをきかない。……

95まで生きるのは決して幸せとはいえない。

戦い! 苦しみ! 悩み! だ! しかし、人々の救いは信仰だ。

 

「…… 重い認知症になっても、自分がされたら嫌なことや、

自分の存在が消滅してしまうのは恐ろしいという気持ちは残るのでは

ないかと思います」

 

二十年ほど前、家内と一緒に日本尊厳死協会に入りました。

 

長生きすると認知症になりやすくなるから、

ボクがなったのもそう不自然なことではないと思います。

 

ただ、生きているうちは少しでも社会や人の役に立ちたい。

 

身体も不自由になってきたけれど、周囲の助けを借りながら

その思いを果たしていきたい。

 

やはりいちばんの望みは、認知症についての正しい知識を

みなさんにもっていただくことです。

 

体験というものには、温度差があると思います。

 

人と会ったら温度が上がるし、人と別れて寂しく感じたら下がる。

 

だからこそ、温かい体験や、温かい絆をできるだけたくさん

もっていられたらと思います。

 

聖路加国際病院名誉院長 日野原重明先生 「耐えること」

についてはなされる。

 

歩けない、歯が抜ける、思ったこともうまく伝えられないなど、

たくさん不都合なことが起きますが、やはり、これじゃいかんと耐えて、

自分を奮い立たせて今を生きる。

それこそが、長生きをしている者の姿ではないかと思います。

 

キリスト教の信仰を神様が与えてくださっていることも大きいのではないかと思います。

 

語弊があるかもしれませんが、認知症は死への恐怖を

やわらげるために、

神様がボクに用意してくれたものかもしれないともおもいます。

 

二年後の診断結果

海馬の萎縮や記憶力、判断力の低下などはみられるにせよ、

全体として、進行は非常に緩やかというものでした。

 

認知症になって失ったものも、もちろんあるけれど、世界が広がりました。

 

自分が認知症であることをカミングアウトした

クリステイーン・ブライデンさんは、

「私は最も私らしい私に戻る旅に出るのだ。」と言いました。

 

いまのボクもそんな気持ちです。

 

いま、心がけているのは、

明日やれることは今日手をつけるということです。

 

「いま」という時間を大切に生きる。

 

生きているうちが花です。

 

一回きりの死を上手に受け入れて、旅立っていきたいと思っています。

 

                  ★★★★★★

 

 

もう、ほとんど神様になって旅立たれた、としか思えない。

体験というものには温度差ある、と言われたときは、

もうもう神の世界に足を踏み入れておられると感じた。

 

白光体験、素晴らしい。

これだけ、心に汚れのない人に、神が祝福を与えたことは

間違いないことと思う。

 

ともすれば、治療することに目を奪われがちになるけれども、

認知症の皆さん自身は何を感じて、考えているのかを

立ち止まって聞く心を

持つよう言われたように感じた。心掛けようと思う。

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