シャネルは、「香水をつけない女に、未来はない」と言った。
この文は
化粧しない女に、明日はない
香水をつけない女に、未来はない
である。
シャネルは「皆殺しの天使」と呼ばれる。
彼女は時代の変わり目にいて、次に何が必要とされるかを素早く見抜いた。
彼女は時流に乗ったと共に、時代を後押しし、古い時代を断ち切った。装飾過多のドレスと帽子は廃れた。
シャネルの跡は累々たる屍の山である。
喝采ものだが、同業者は恐怖に震えたことだろう。
例えば、香水事業に乗り出した時、あのフォルムとネーミングは、皆の度肝を抜いたのではないだろうか。今でこそ、普通に受け入れられているが、それでも斬新だと思う。
特別の飾りがなく、ネームは番号でよばれるなんて。
素敵過ぎて、うつとりする。
でも、私は知っている。彼女のそばには一日もおれないだろうと。彼女は口やかましく、ほとんどの人は辟易していたらしい。ただ、一流の男性は、喜んでお付き合いしたと聞く。
それでこそシャネルだ。
◆ 以下の本を参考にさせていただきました。
「ココ・シャネル 99の言葉」 酒田 真美著
「獅子座の女 シャネル」 ポール・モラン著
秦 早穂子訳